毒舌メイド 【完】

「で、でも、私なんて・・・」




「私なんて？　だから何？　そんな言い訳言ってないで、告白の一つや二つ、してこいっつーの！」




「・・・・・・。」




「だぁー！　ってか、私恋敵に、何アドバイスしてるの！？」




「・・・え、もしかして・・・！！」




「その『もしかして』ですよ！　もう、嫌だー・・・。」




こんなの、私のキャラじゃないし。




「・・・良い事、思いついた。水城真桜ちゃんでしょ？　手伝ってくれない？」




先程とは違う、悪戯っぽく笑う南原さん。




私はそんな姿を見て、頬をひきつらせる。




こ、こっちも、キャラ崩壊してるんですけど！！




「・・・遠慮しておきます。」




「手伝ってね？」




有無を言わせない笑顔。




「・・・すこしだけですよ。」




何か、とんでもないことが起こりそう。