毒舌メイド 【完】
静かな、資料室。
あー・・・何やってんだ、俺。
ドアの前で、頭をガシガシかいて座り込む。
意を決して、ドアを開く。
「・・・あっ、成本くん!」
嬉しそうに、微笑む。
その微笑みは・・・どこかで見た気がして、思わず頬が赤くなる。
・・・って、何で!?
俺・・・どうかしてる。
「私が・・・成本くんのこと好きって言ったら、どうする?」
「・・・は? え、・・・なに?」
「好き。」
「・・・・・・・・・。」
告白なんて、人生初された。
・・・どういえばいいんだ?
「あ、のー・・・お、俺は・・・好きな人がいるから・・・俺の、メイドなんだ。」
「・・・ふーん。」
東城の性格からは考えられない、悪戯な笑み。口端を、上げる。