毒舌メイド 【完】
*+*+*+*
「・・・やっぱり、気になる。」
あれから数日。
悠馬からは、連絡なし。学校にも、来ないし。
「あーっ! 悠馬のバカーッ!」
屋上で、思いっきり叫ぶ。
「っあ、サクラ先輩!」
その声は、私のお気に入りの・・・
「・・・椎奈? どうしたの?」
「・・・サクラ先輩、最近・・・上の空って、詩帆姉が言ってたんです。」
「・・・詩帆、あとで・・・ぶっ飛ばす。」
「・・・サクラ先輩、無表情で言わないでください・・・。」
椎奈は、苦笑いをしてから、コホン。と、咳払い。
「私ね、成本先輩の居場所・・・知ってます。」
「・・・本当に?」
椎奈は、クスクスと笑って、メガネをクイッと上にあげた。
「本当ですよ。私の情報網、なめちゃいけません。」