毒舌メイド 【完】
賢明な判断だよ、諸君。
――― ガチャ。
「あー・・・はい。どちら様ですか?」
悠馬が「どちら様ですか」とか、違和感があって、笑っちゃう・・・って、いけない。
「えー・・・ゴホンッ・・・宅急便です。お届け物です。」
「あ? あぁ・・・今、ハンコ取ってくる。」
目深に帽子をかぶりつつも、その背中を見る。
髪は、帽子の中に閉まって(?)ある。
声も、ちょっと低めに・・・。
「はい。これでいい?」
「はい。ありがとうございます。」
そんなやり取りをしていると・・・
「あ、悠馬くん? も~。わたしが、やるってば。それくらい、できるって~。」
「っあ? あ、あぁ・・・そう、だよな。よろしく。」
悠馬・・・病気? それとも、異世界? ココ。
あの悠馬が、弱弱しい!!