毒舌メイド 【完】
私は、メモ帳に書いた愛華さんの日記と見比べる。
・・・真っ赤だった木曜日の日の事が、書いてある。
協力? 下僕? なにそれ。
でも、どっか似てる気がする・・・。
「・・・・・・。」
紙とメモ帳を交互に見る。
「おーい?」
私の肩がビクッと震えた。
「あれ? 舞人くん? どうしたの・・・?」
私は慌てて、メモ帳と紙をしまう。
「・・・僕に、何の用ですか?」
「え? ううん。悠馬くんに、用があるの。舞人くん、こんな所で何してたの?」
「あー・・・ちょっと、道に・・・迷ったんです。大丈夫です。思い出しました。」
そう言っとかないと「じゃあ、案内してあげる!」とか言い出しそうだし。