毒舌メイド 【完】
噂通りの毒舌っぷりに、内心呆れてしまう。
「俺、お前のご主人様だぜ?」
一応忠告しておくが、水城は気にしていない様子。
「ご心配には及びません。ちゃんと敬語ですから、大丈夫です」
キッパリと断言された俺は、思わず言ってしまう。
「……いや、そういう問題じゃなくね?」
「いえ、そういう問題です」
何も言えない。
なんだ、この無言の威圧感。
こんな奴がメイドなのかー……頭痛がしてくる。