毒舌メイド 【完】
*+*+*+*
愛華と約束した、水曜日・・・。
「は、早く来た・・・。」
ありがち。
甘ったるい少女漫画とかで、ありそう。
「俺は、緊張してない。緊張してない・・・。」
何度も呟く。
自己暗示って、結構効くらしい・・・。
「あ、あの・・・ゆ、悠馬くん?」
後ろから聞こえた声に、固まる俺。
「愛華? ・・・早いな。まだ、15分前なのに・・・。」
「あっ、うん。遅くて、ごめんね? 待った、よね?」
「別に・・・お、俺、今・・・来たし。」
ぎこちない、2人。
傍から見れば、どう見えるんだろうか―――・・・。