毒舌メイド 【完】
「愛華、行くぞ。遊園地!」
「あっ、うん! ・・・楽しみだったの。」
俺はその声に、足を止めた。
「・・・今、なんて言った?」
「え? えーっと、楽しみだったの。今日が。」
俺は、その言葉に、安心したようにしゃがんだ。
「っえ!? どうしたの、悠馬くんっ!」
「・・・いや、今更だけど、大事な放課後なのに・・・無理矢理、悪かったな~と。思ってたからさ。」
「えっ、全然! 放課後、ヒマだったもん。」
俺は立ち上がって、愛華の手を引いた。
「い、行くぞっ! 時間が、もったいねーしっ!」
「うん。わ、わかった。」
俺たちは、遊園地のゲートを通った。
今日は夜まで営業してる。
だから、今の時間からだったら・・・結構乗れる。
「最初、どれ乗る?」
「えっ、なんでもいいよっ!」
えー、じゃあ・・・・・・
俺の口端が、上がる。