毒舌メイド 【完】
「あれ。俺、好きなんだよね。」
「・・・え? 観・・・覧車?」
何だこの、愛華の反応はっ!
「な、何か意外・・・。」
「うっさい! 乗るぞ、バカッ!」
「あっ、うん。ごめんね?」
「・・・何で謝るんだよ。俺が、悪者みたいな・・・」
愛華は、俺をじーっと見てくる。
その視線に気がついた俺は、観覧車とは別の方向に歩く。
「え? 悠馬くん、観覧車はあっち・・・」
「いいっ! ジェットコースターに乗る。」
何だよ、俺。子供みたいじゃんか。