毒舌メイド 【完】
「・・・・・・これが私だから。」
「うん。愛華、あきらめろ。」
「ちぇー。」
その瞬間、ガコンッと、揺れた。
見れば、もう降りれるみたいだった。
私たちは降りて、また園内をブラブラする。
「・・・どこ行く? 愛華。」
悠馬がそう言うと、愛華は「うーん・・・いいや!」と言って笑った。
「乗らないの?」
「うん。いいのっ! あー、でも真桜ちゃんと一緒に居たいなぁー。」
「・・・・・・・・・・・。」
「え、何その目ーっ! でも、いいもん! 真桜ちゃん、また会おうね♪」
「・・・・・・へぇー。」
私は、会う気ないし。
愛華は、そんな私を気にしない様子で、走って行った。
「・・・行っちゃったな、愛華。」
「・・・・・・・・・。」
私は、無言で悠馬を見る。
勿論、無表情だ。