毒舌メイド 【完】
「・・・椎奈。お礼に、今度何かしてあげる。」
「え、本当ですかーっ!? あ、ありがとうございますっ!」
「・・・レアだな。」
「うっさい、悠馬。悠馬もだからね、なんでもすんの。」
「え、俺もーーっ!?」
そこ、真桜だけだろっ!!
でも、真桜に睨まれたら・・・なあ?
「・・・はい。すみません。喜んで、お受けします。」
どっちが、主人なんだよ。
これじゃ、完璧に俺が従ってるみたいじゃねぇか。
「サックラ~♪」
「・・・げ、レオ。」
今、かなり失礼だよな。真桜・・・。
「え、なに今の〝げ〟って!! ・・・ん? サクラ、髪切った? と、眼鏡?」
レオ、お前が丹沢椎奈よりも、先に気がついたぞ。
「あっ、そう言えば!! 何でですか~?」
それ、聞いちゃうんだ・・・。
と言う顔つきをした真桜。
「・・・気分転換。」
「「へぇ~~。」」
このレオと丹沢椎奈って・・・かな~り、気が合ってる。