毒舌メイド 【完】
す……っかり忘れてた。
俺が堂々巡りをしているうちに、こっちはパニック状態だった。
「だから、私は成本の専用メイド」
水城が簡潔に説明をするけど……。
「え? 水城、もう一回説明して……?」
「だから、私は成本の専用メイド」
「………もう一回」
「だから、私は成本のせ「だあぁっ! 俺が説明するから、水城は黙っとけ!」
混乱しているクラスメイト達を抑えるのは大変だった。
けど混乱が収まったころには、俺の周りに何故か人だかり。
「お前、結構いい奴だな! 少し見直した!」
……って、昨日メイドにもそう言われたばっかだよ!!
“少しは”って、全部見直せ!!