毒舌メイド 【完】
私に「家に客としていきたい」とか言われても、家の主に聞かなきゃ意味ないでしょう。
いい加減このやり取りも10回目。
飽きてきた私は、ジーッと成本の方を見る。
執事だから見てるだろ! と最初はそう言って聞く耳を持たなかった成本も……
「……はぁ、いいよ」
押しの強さに折れた。
「ほ、本当かっ!? やったー!」
羽石、喜びすぎでしょ。
私と成本と羽石。
何故この組み合わせで教室に居るのか……それにはわけがある。