毒舌メイド 【完】




私に「家に客としていきたい」とか言われても、家の主に聞かなきゃ意味ないでしょう。


いい加減このやり取りも10回目。


飽きてきた私は、ジーッと成本の方を見る。


執事だから見てるだろ! と最初はそう言って聞く耳を持たなかった成本も……


「……はぁ、いいよ」


押しの強さに折れた。


「ほ、本当かっ!? やったー!」


羽石、喜びすぎでしょ。


私と成本と羽石。


何故この組み合わせで教室に居るのか……それにはわけがある。



< 46 / 308 >

この作品をシェア

pagetop