毒舌メイド 【完】




その羽石も、数分後には頭を悩ませていた。


「……やっぱ、無理です」


「水城」


成本に呼ばれて、私は本から一瞬だけ顔を上げた。


成本と目が合ってしまい、私は再び本に目を戻す。


……目で命令してくるとか、ありえないんだけど。


私は本を読みながら成本のシャーペンを取って書いた。


「すごいな。さすが上級のメイド……」


「どうも」



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