毒舌メイド 【完】
羽石に褒められるのは、悪い気はしない。
羽石も上級の執事だし、仕事ぶりは感心できるから。
ただちょっと……成績は何故か悪いだけで。
「……っていうか、もう仕事仲間でもあるしさ。レオでいいよ、俺の呼び方」
「…………あぁ、うん。よろしく…レオ」
私は少し顔を逸らしながら言う。
レオはそれに気が付いて、ニヤニヤと笑いながら顔を覗いて来た。
「水城ー? 顔真っ赤だぞー?」
「煩い」
そう言った私を無視して、レオはニコリと笑う。