毒舌メイド 【完】
昔からそうだった。
駿の近くに女子がいない学校生活なんて、ありえない。
ラブレターは山のように学校から持って帰る。
バレンタインの日には、チョコを山ほどもらっていた。
私はそれが面倒で、イベントの日は必ず酷いから休んでいた。
「駿……目立つからイヤ」
「お前こそ目立ってるんだから、関係ねぇだろ?」
駿の所為だろ。
と思ったけど、それに気が付かない駿に溜息を吐くだけで済ませておいた。
「あ? 今の溜息は何だよ? 言え」