毒舌メイド 【完】




「……相変わらず、もてる男はつらいね」


「ほっとけよ。好きでモテてんじゃねぇよ」


明らかに面倒臭そうに言う駿。


私は駿からある程度距離をとって、再び本を読み始めた。


女子たちの黄色い声に、眉間に皺ができる。


その時……


「あ、不良兄妹!」


レオの明るい声。


悪気はないだろうけど、私と駿をイラッとさせるには十分だった。


「「不良はこっち」」


お互いを指して、睨みあう私と駿。



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