毒舌メイド 【完】
「いいじゃん、ちょっとぐらい仕事の時間増やしてもぉ~」
……あー、水城……大丈夫か?
「水城! お前、俺と同じ時間に休憩するはずだったよな!?」
俺はそう言って水城の手首を掴んで、教室から出て行った。
「駿とレオ! 後はよろしく!」
そう言い残して人気のない廊下に向かう。
ごめん、2人とも。
ちょっと休憩の時間より早いけど、頑張ってくれ……!
心の中で謝っておく。
廊下に着いた俺と水城は、力が抜けたように廊下に座り込んだ。