毒舌メイド 【完】




さすがに、メイドになるヤツが男か女かくらい知ってただろ。


水城も女だし。


男に仕えるのは、抵抗感じると思うんだけど。


「仕事だから」


案外あっさりした答え。


「よく両親が許したな。男に仕えることなんかを」


水城は俺を、何かを言いたげな目で見た。


一瞬目が合った時の水城の瞳に、思わず息を呑む。


俺が何かを言おうとすると、目を伏せて毒舌を開始した。



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