毒舌メイド 【完】




「男に見えなかったんでしょう」


「そうか、成程なー……って、バカ」


俺は水城の頭をコツンと叩いて、立ち上がる。


「そんな言葉で、言いたいこと隠すんじゃねぇよ」


馬鹿が。


何を抱え込んでるんだよ。


そう思っていると、水城は溜息を吐いて立ち上がった。


俺の目を真っ直ぐ見て、一言。


「嫌」


「……おいおい。言ってくれるじゃねぇか」



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