毒舌メイド 【完】




「……今は文化祭だから」


そう言われて、俺は水城が見ている方を見る。


そこには、俺たちの様子を窺う男の姿。


……レオの馬鹿。


「じゃあ、文化祭が終わったらいいか?」


水城は無言で、更衣室の方に去っていく。


無言なのが肯定だとわかって、少しだけ水城に近づけた気がする。


と、ここで様子を見ていたレオがゆっくり出てきた。


「悠馬……あのさ。駿が早く来いって」


「………あ」



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