毒舌メイド 【完】
「いらっしゃいませ」
駿は王子様のように一礼した。
……さ、寒気が……。
駿は人を避けて俺たちの方にやってきた。
そして俺の腕を引っ掴み、グイッと引き寄せイライラとした声でボソリ。
「てめぇ……真桜に何かしてたら、ぶっ殺すからな」
「……!」
ちょっと待て。
駿って、もしかして……シスコンか!?
その考えにたどり着いた俺は、あんぐりと口を開けた。
と、駿に溺愛されているらしい真桜が俺たちの方に歩いて来た。