我は新撰組なり!





ギシギシと地を鳴らす。

豈多の牢の目の前で止まる。




乱れた髪。
ボロボロの肌。
虚ろな瞳。
生気の感じられない顔。


あの時とは見違えるくらい、姿形が変わっているように思えた。





「…………。」


声も出ず驚いていると、豈多は「醜いだろう?」と問うてきた。





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