我は新撰組なり!





豈多様にむけて、懐刀を降り下ろす。



土方さんの私の名前を呼ぶ声が…………


聞こえる。

聞こえない。


分からない。



振り向いた豈多様の顔が、一瞬のうちに恐怖に歪む。



豈多様が小さな悲鳴をあげる。


聞こえる。

聞こえない。



分からない。



もう、何もかも分からない。






< 212 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop