200歳の孤独なヴァンパイア




滝川くんが こちらに向かって歩いてきた。



ガタっと派手な音をだして椅子に座ると こっちを見ないで
「よろしく。」と言った。



あたしはタイミングを逃したのか何も言えなかった。




休み時間―
「ちょっと~」


例のごとく 絢奈がニヤニヤして話しかけてきた。



「…なに?」



「なにじゃないよ~隣とかまじずるい!」


「うん…」



「もー元気ないふりしたって心の中では喜んじゃってるんでしょ~」



「そうじゃなくて!…あたし別にタイプとかじゃないから。」


「うそ?!あんなカッコいいのに?」



「うん。あたしのタイプは大倉センパイだからね」



優しい目元で焦げ茶の髪の毛で笑顔が素敵な人が好きなのに…



なんだろう。


滝川くんを見た瞬間 不思議な感じになった。


あれは一体…?



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