200歳の孤独なヴァンパイア
その男子は教卓の前まで来るとバッと顔をあげた。
あたしはその顔を見てハッとした。
いや うちのクラスの女子全員がハッとしただろう。
その男子は 驚くほどカッコよかったのだ。
黒髪で前髪を少し上げ 挑発的な目をしていた。
ちょっとあがりぎみの眉の下には 奥二重の垂れ目があった。
唇は 反抗しているときのように尖らせていた。
「えーと軽く自己紹介して。」
先生のその言葉で我に返った。
(うそ、見とれてた…?)
まさか。
こんなベタな展開にドキドキするなんて…
あたしが求めてるのは もっと大人な感じなのに。。。