Thriller
真は後ろに下がりながら、徐々に気付いていた。
後ろには行き止まりがあるということを。そう思いながらも着々と地球人達は真のもとへ忍び寄る。
「ねぇ、もう止めようよ。僕たちに感謝の気持ちがあるんなら そんな事しない方が良いって判らないの?」
真は叫んだ。今の発言で火が付いたのか、地球人達は地面の石を再び真目掛けて投げてきた。
「はぁ、お前に感謝だと?どうせお前は何もしないでポケーってしてただけだろが。」
地球人達の底知れぬ意地の強さに圧巻だった。真はその場に座りこんだ。