*あおいきといき*
もちろん私には山中さんに
反論する勇気なんかなくて…

「うん…。
もちろん行くよ。アハ…」

苦笑いと共にそう答えた。


『そっか。なら俺も行く!』


そう高橋君が言うと
山中さんは分かりやすいぐらい嬉しそうに頬をピンクに染めた。

ハァー…
なんなんだよ。
こんなくだらない事に
私を巻き込まないでいただきたい。

てか、そもそもの原因は
私の目の前にいる
高橋君のせいだ!!

高橋君があんな事言わなきゃ
家でゆっくり出来たのに。

そう思って私はジーっと
高橋君を睨んだのに…

高橋君は私の視線に気づくと
お得意のニカッとスマイルをした。


それがますます私を
イライラさせた。





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