*あおいきといき*
『おはよう。竹内さん』

うん。
今日も相変わらずの笑顔だ。


『ちょっとー晴斗!
急にいなくならないでよぉ。』

そう言いながら
こっちに向かってパタパタ
走ってくる山中さん。


『あれ?竹内さんじゃん!
おはよー。』

そう言いながら私を
上から下までなめつくすように見てフッと鼻で笑う山中さん。


「…おはようございます。」


『竹内さんさ、なかなか
面白い格好だね?
地味っていうよりダサイのかな…
オバサンでも着ないよね。
そういうの。

でもそれを着れちゃう
竹内さんってすごいね!
似合ってるよ?』

そう言って可愛いらしく
笑ってみせた。


きっとこの笑顔だけ見たら
男100人中100人とも山中さん
に釘付けになるだろう。


でもいざ蓋を
開けてみたらどうだ。
ドロドロとした醜い姿が表れる。

ハァー
顔が可愛いのに
実にもったいない。







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