*あおいきといき*
キラキラ君の弱点
『…………。』
『………さん。』
『竹内さん!!!』

「へっ??」

『竹内さん大丈夫?
怖い顔してたけど…?』


そう心配そうな顔をしながら
私の顔を覗いてくる高橋君。


泣かないように力をいれてたら怖い顔になってたようだ。

それに山中さんは
いつの間にか泣き止んでいた。


「だっ大丈夫…。」

なんとなく彼の顔を見る事が
出来ずに視線を逸らしながら
そう答えた。


『…そう?
今から図書館行くよ。
それから、さっきの山中の
言った言葉
気にしちゃダメだよ?

竹内さんには竹内さんの
個性ってものがあるんだし
俺はそれで良いと思ってる。
だから…ね?』


「うん…。
分かってるよ。
私は私だし誰にどう
言われようが別に気にしない。
それに山中さん私に
謝ってくれたし
どうでもいいよ。」


うん。これは本心だ。
別に謝ってもらわなくても
良かったけど、高橋君が
怒ってくれた。私の為に。
それが純粋に嬉しかった。


『そっかそっか!
なら良かった。
でも竹内さんって強いのな?』
そう感心したように言う。

私は強くなんてない。
ただ弱さを見せないだけ。
でもそんな事を誰かに
言う気なんてない。
今もこれからも。


でも今日はいつもより
強がらなくても
平気なような気がした。
高橋君のおかげで。


だから私は
「ありがとう。」

そう一言だけ呟いた。

彼は意味が分からないのか
キョトンとしていたが
そのうちに

『どういたしまして。』

そう呟いていた。
太陽みたいな暖かい笑顔で。




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