金髪俺様総長×赤髪最強総長
「気付いてると思うけど、結構稼いでてね……」
自慢かよ…
「だから、あの子の面倒はいつも、お手伝いさんがやっていたの。」
「…………。」
「今思うと、最低よね。」
「…………。」
「すごい、寂しい思いさせちゃって。」
確かにそうかもな。
あいつは強がりだから、顔には出さないけど。
「でも…」
佐々木の母親は、優しい笑顔で、
「あなたたちみたいな人と会えたなら、もう安心ね。」
「私はもう明日発っちゃうけど、あの子の事、よろしくね?」
はい。
そうは言えなかった。
けど、あの人には伝わったと思う。
「あと、」
そう付け加え、
「結婚の許しは、いらないからね♪」
パチっとウインクをして、俺のそばから離れていった。