近くて遠い君との距離
走り出した車はいつの間にか海に着いていた

夜の海なんて初めて

「亜衣ちゃん?」

名前を呼ばれた

「亜衣ちゃんに何があったかは知らない。でも、そんな顔しないで?」

「……」

一瞬、何を言われてるのか分からなくなった

「昔の…今のかな?分からないけど…とにかく男となんかあったんだろ?」

何も言えなかった
この人には全て見透かされているような感じだ
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