World of light!!
私はその日
泣きながら父親が
帰ってくるのを
夜中まで待っていた
「由莉?なんだ起きてたのか」
「お母さんは?」
「何言ってる・・お母さんは・」
「お母さんの物は!?」
「あぁ、あれか
もうお母さんのことは忘れなさい」
目の前が真っ暗になった
「・・は?」
「お母さんが亡くなったことばかり
考えててはお前は前に進めない
勉強だって最近おろそかになって・・」
「ふざけんな!!
お母さんの生きてた証拠返してよ!!」
「由莉、落ち着きなさい」
父親の落ち着きすぎた顔が
やけに私をイラだたせた
「いいかげんにしてよ!!
あんたたちなんか
本当の家族じゃない!!」
そうして家出をしたんだ