時を越えた日記
翌日―――。

始めはどういうことか分からなかった。

9月1日 曇り

僕の名前は、佐藤 大介

(サトウ ダイスケ)。

歳は35。

仕事は、小説家。

と言っても、全然食べていけなくて

アルバイトをする毎日。

いちお新作は書いてるけど、

なかなか上手くいかなくて。

正直。そろそろ小説は、

あきらめようかと思ってます。

と、書き終わると横になった。

まさかその言葉が、本当に届くとは、

思ってなかった。

9月2日 晴れ

驚きました。これってどういうことですか?

とりあえず返事書いちゃいますね。

私の名前は千坂 由利恵

(チザカ ユリエ)。

歳は17。

趣味は読書。

近くに大きな木があって、その下の

ベンチでいつも本を読んでいます。

で、早速読んじゃいました。

佐藤さんの作品。

新刊コーナーに積まれてたんで、

すぐに見つかりました。

21世紀期待の新人って、

すごいですね。

感想聞きたいですか?

・・えっと、初恋の人への、まっすぐな

気持ちが書かれていて、おもわず

引き込まれてしまいました。





< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop