時を越えた日記
私の命は・・もってあと一年

だそうです。

前に、死ぬなんて簡単に

言わないでなんて言ったけど。

ホントは。私も何度も口に

してます。

そこに楽になれるドアが

あったら、迷わず開けて

飛び込みたいって。

すいません。

しばらく日記は書けません。

ごめんなさい。

9月18日 晴れ

その後、具合はどうですか?

心配だけど、無理に返事は

書かなくていいよ。

でも、一つだけ、言わせてください。

僕は、由利恵ちゃんが、あと一年しか

生きられないなんて、信じません。

この日記を書き始めた頃。

僕は、自分を信じられずに

くさってました。

でも今は、由利恵ちゃんの

おかげで、前向きに生きることの

大切さを知りました。

人には人を変える力がある。

その辛さは分からなくても、

その人を信じて、元気を

与える力がある。

だから僕は、由利恵ちゃんが

元気になることを、信じます。

9月19日 雨

励ましの言葉、ありがとう。

私も、自分がもうすぐ死ぬなんて

信じられません。でも、

今は奇跡を信じることも出来ないんです。

小説、書き続けてください。

私の分まで、夢をかなえてください。

佐藤さんに出会えてよかった。

最後に良い思い出が出来て・・・。

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