時を越えた日記
「何言ってんだよ。最後って何だよ。」

そう言うと、僕は―――。

明日、君に会いに行きます。

僕にとっては明日。

由利恵ちゃんにとっては、三年後の

明日。

約束だよ。絶対に忘れないで。

三年経っても、由利恵ちゃんはきっと

生きてる。

だから僕らは必ず会える。

奇跡を起こすのは神様じゃない。

自分だよ。

2004年 9月20日 

病院の白いベンチに3時

と書いた。

翌日―――。

「佐藤悪い。部長30分くらい

遅れるみたいなんだ。」

「そうか。」

「ごめんな。」

時計を見ると、2時6分だった。

「すまん。」

「ん?」

「おい佐藤。」

「おいどうしたんだよ!」

僕は急に立ち上がり、部屋を飛び出した。



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