桜散りゆくとき。君消えゆくとき。
―桜side―
男って…(特に青空だけどっ!)ほんとに馬鹿だと思う。
だってこっちがこんなに話し掛けてるのにさ、あんなアホ面して空見上げちゃって。
人の話くらい聞けって話!
「桜ちゃん、おはよう」
「んあっ!お、おはよう!」
あ、危ない…私も人の話を聞かないばか青空になるとこだった!
話し掛けてきた声の主を見ると、それは青空の彼女だった。
「今日は、青空くんと一緒じゃないの?」
寂しげな表情をして青空の彼女…有希 真実(ゆうき まみ)は、桜に問い掛ける。
「い、一緒に来たんだけど、青空歩くの遅いから…置いてきちゃった!」
とっさに思い付く言葉を見繕って言い訳をする。
ほんとは置いてきたわけじゃない、私が逃げただけなんだけど。
「…そっかぁ、桜ちゃんありがとう」
笑顔で礼を言う真実を見ていると、桜の頭には色々なことが思い浮かんできた。
『青空の幸せを奪うことは絶対しない、って決めたはずなのに…お母さんの前で“青空は私の面倒はもう見れない”って言ったのに。…なのに青空の前に言ったら、“自分”という存在を青空に気付いて欲しくなってしまう。…矛盾だらけ…』
「青空くん!待ってたんだよ…遅かったね…」
青空の名前を呼ぶ声がして、一気に意識を現実に向かせられる。
「あぁ…ごめん。ちょっとぼーっと歩いてたら遅くなった。ごめんな。」
青空が謝りながら真実の頭を撫でると、真実は顔を赤くしながら、青空をずっと見つめていた。
『私一緒に来たのにな…』
桜に言い訳を聞かれていたことに青空が気付くと、バツが悪そうに口パクで“ごめん”と言った。
『別に謝ることなんてないじゃん。』
私と一緒に学校来たことをわざわざ隠す必要があるのかな…
真実ちゃんは、青空の隣を歩く私を見て何を思ってるんだろう…
『青空の幸せを奪ってるのは…私だ…』
男って…(特に青空だけどっ!)ほんとに馬鹿だと思う。
だってこっちがこんなに話し掛けてるのにさ、あんなアホ面して空見上げちゃって。
人の話くらい聞けって話!
「桜ちゃん、おはよう」
「んあっ!お、おはよう!」
あ、危ない…私も人の話を聞かないばか青空になるとこだった!
話し掛けてきた声の主を見ると、それは青空の彼女だった。
「今日は、青空くんと一緒じゃないの?」
寂しげな表情をして青空の彼女…有希 真実(ゆうき まみ)は、桜に問い掛ける。
「い、一緒に来たんだけど、青空歩くの遅いから…置いてきちゃった!」
とっさに思い付く言葉を見繕って言い訳をする。
ほんとは置いてきたわけじゃない、私が逃げただけなんだけど。
「…そっかぁ、桜ちゃんありがとう」
笑顔で礼を言う真実を見ていると、桜の頭には色々なことが思い浮かんできた。
『青空の幸せを奪うことは絶対しない、って決めたはずなのに…お母さんの前で“青空は私の面倒はもう見れない”って言ったのに。…なのに青空の前に言ったら、“自分”という存在を青空に気付いて欲しくなってしまう。…矛盾だらけ…』
「青空くん!待ってたんだよ…遅かったね…」
青空の名前を呼ぶ声がして、一気に意識を現実に向かせられる。
「あぁ…ごめん。ちょっとぼーっと歩いてたら遅くなった。ごめんな。」
青空が謝りながら真実の頭を撫でると、真実は顔を赤くしながら、青空をずっと見つめていた。
『私一緒に来たのにな…』
桜に言い訳を聞かれていたことに青空が気付くと、バツが悪そうに口パクで“ごめん”と言った。
『別に謝ることなんてないじゃん。』
私と一緒に学校来たことをわざわざ隠す必要があるのかな…
真実ちゃんは、青空の隣を歩く私を見て何を思ってるんだろう…
『青空の幸せを奪ってるのは…私だ…』