愛す、ということ



何か、調子狂う。





「何か俺ちょっと元気出たかも。」



「元気無かったんだ…」



何にも知らないフリをして言った。




何にも知らないけど、ちょっと気づいてはいる。





優斗にも何か、あったんだろうな。





と。




「もう大丈夫だしっ!!男がウジウジしてっと、ダセぇよな」



「………別に。無理しなくて良いんぢゃない?元気無くても、元気でも、あんたには変わりないでしょ?」




優斗の目を見ると、目に涙を溜めながら、元気だ、とか嘘つくから…



何があったか、あたしには聞く権利なんてない。



それに聞いてほしくないときだってあるから……




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