愛す、ということ

……………………






｢………何言ってんの？｣



｢……っいやっ。その…迷惑ぢゃなければ、…どうかな、と思って｣



｢………誰がそんな、さっき会ったばっかりの人の家に住まなきゃいけないのよ。……恐ろしい｣



｢恐ろしいっ!？……別に襲ったりしねぇよっ!？ただ一人でどっかに泊まるより、楽しいぢゃんかっ(笑)｣



｢……そういう問題ぢゃなくて…｣



｢ぢゃぁどういう問題？｣



｢……………｣





何て言って良いか分からなくなった。





でも普通、こんな見知らぬ人の家に住まない…よね。



そもそも、はいそうですね、ってさっき会ったばっかりの男の家に住むヤツなんて居んの？





何されるか分かんないし。




あたしの心を読みとったのか、優斗が言った。



｢絶対ぇ何もしねぇって約束すっから｣



｢……そんな事言われても…。親は？｣



｢居ねぇよ。一人暮らし｣



｢……そうなんだ…｣



｢……そうと決まれば、帰るかっ♪｣



｢………………｣





あまりの強引さに、もういいやっ。






そう思ってしまった。