愛す、ということ



そのまま着るから、値札は外してくれ、と店員に頼み、あたしはそれを買った。




「選んでくれて、ありがと」



「いえ。ぢゃぁ次は家具か。お金大丈夫か?あれだったら俺が払うけど…」



「大丈夫。お金ならあるから」



「そっか」





そう言って優斗はまた優しく微笑んだ。



「着替えてくるから、ちょっと待ってて」



「おぅっ」




あたしはトイレに行き、さっき買った服に着替えた。



「ごめ…ん…あれ?」





ここで待ってる、と言った優斗が居ない。




どこに行ったんだろ?




一人でうろちょろしてると、チャラチャラした三人の男に話し掛けられた。



< 40 / 83 >

この作品をシェア

pagetop