愛す、ということ
そのまま着るから、値札は外してくれ、と店員に頼み、あたしはそれを買った。
「選んでくれて、ありがと」
「いえ。ぢゃぁ次は家具か。お金大丈夫か?あれだったら俺が払うけど…」
「大丈夫。お金ならあるから」
「そっか」
そう言って優斗はまた優しく微笑んだ。
「着替えてくるから、ちょっと待ってて」
「おぅっ」
あたしはトイレに行き、さっき買った服に着替えた。
「ごめ…ん…あれ?」
ここで待ってる、と言った優斗が居ない。
どこに行ったんだろ?
一人でうろちょろしてると、チャラチャラした三人の男に話し掛けられた。