愛す、ということ



まぁ実際誰が稼いだ金か知らねぇけど。



そんなのあたしには関係ないし。




「明日届くんだって」



「そっか。ぢゃぁ今日も一緒に寝ようなっ(笑)」



「馬鹿ぢゃないの。寝ないし」



「ケチだなっ」




誰かと一緒に寝たのなんて、昨日が初めてだと思う。



記憶上ではいつも一人だった。





物心ついた時から、夜に親は家に居なかったし。




「あと何か居るものねぇか?」



「洗面用具…が欲しい。」



「了解っ」



あたしと優斗は並んで洗面用具を選んだ。





歯ブラシセットと、洗顔、シャンプーを選びレジに並んだ。



「それだけで良いのか!?」



「うん。明日にでも家にあるもの、持ってくる」



「おっけー!」





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