愛す、ということ
真実
何も考えられなくなり、今日一日二人の事だけをずっと考えてた。
5時を過ぎた頃に帰ってきた優斗。
あたしは慌ててその写真を棚の下に隠した。
「ただいまっっ」
「お…かえり」
「また、何かあった?」
「………」
正直本とは知りたい。
李香とどういう関係だったのか。
あたしの存在を知っていたのか。
何故、こんなにもあたしによくしてくれているのか。
全ての理由は、あの写真の中にある気がしていた。
「ん?言わなきゃ分かんねーよ?」
「李香……」
「……え…?」
「李香と、……付き合ってたの…?」
勇気を振り絞って、優斗に問い掛けた。