愛す、ということ
【三章】
変化
真実を知ってから1週間。
あれから何事もなかったかのように過ごしていた。
まだ優斗には何も言えずに時間だけが刻一刻と流れていく。
「今日はカレー?」
「!?」
夕飯の支度をしていると、優斗がめずらしく早く帰って来た。
「こんなに早く帰ってきてどうしたの?めずらしいっ」
あーあ。
やっぱり素直にはなれないなあ。
「最近二人でゆっくり話せてなかったからさ」
え…..?
「たまにはゆっくり二人で話したいぢゃん♪(笑)」
そかっ。
優斗はあれからあたしたちの距離が遠くなっていった事に、気づいてたんだね。
少し優斗の、気持ちが嬉しくて、ついにヤけた。