愛す、ということ
優斗といるとドキドキして、調子くるう。
自分でもびっくりするぐらい、優斗が好きなんだ。
病気の事、優斗が知ったらどう思うんだろう。
月日が経つにつれて、言いづらくなってきた。
「腹、減らね?」
時計を見ると、14:00。
ある程度乗り物を制覇したあたしたちは
お昼を食べる事にした。
「結構乗ったよねっ」
「そーだな!気分悪くなったりしてねーか?」
「全然大丈夫っ」
「そっか。ならよかった」
「…あ、のさ、」
「ん?どーした?」
「連れてきてくれて、あり、がとう。」
照れながらも、ちゃんと言えた。
ありがとう。
ってずっと言いたかったから。
「どーいたしましてっ♪こちらもいーもん見れたんでっ」
「?」
いーもん?
「沙樹菜の笑ってるとこ」
あたしが笑ってるとこ?
「お前は笑顔が一番なんだから、ずっと笑ってりゃいーんだよっ♪」
「なに、いきなり真面目っぽいこと言ってんの?」
嬉しいのに、やっぱり素直にはなれない。
「なんだよっ!誉めてんのに!」
「あははっ(笑)」