甘い約束
恋人
 『ヂリリリ ヂリリリ』いつもの朝。 いつもと同じ学校のしたくをして家をでていった。
 学校の教室にはいっていくと、まだ音夢は来ていない、だから舞と萌としゃべっていた。しゃべっていてわかった事は、舞には好きな子がいる事。萌には年下彼氏がいる事。みんな恋をしているんだな~と思っていた。 その時、舞が『いちごは恋してないの~??』っとしゃべりかけてきたから私は『うん。中3の時は彼氏いたけど、ある事情があって別れちゃった』といって、少し苦笑いをしていた。 そうある事情とは。。

 私が中3の頃、一人の男の子に告白されたんだ。その子はとっても人気者で、みんなからもモテていた。 私もちょっぴりその子に気があったし、告白はOKした。 その子と付き合いはじめてわかった事。その子には一つ年上の兄と、双子の姉がいる事。 結局その子の兄弟には会った事は一回もなかった。だってその子の双子の姉は、もっとレベルが高い中学校にいっていたから。そして兄は、モデルの仕事をしているため急がしという話だったので、一度も会わなかった。 そしてその子との初めてのデートは、遊園地にいく”はずだった” その子は私とのデートの待ち合わせに来る前に、事後にあっていたのだ。理由は、私との待ち合わせの場所に来る前にアクセサリーショップに行ってネックレスをかったらしい。そして、私との待ち合わせ場所に来る途中 バイクのを運転したまま知り合いに手を振っている隙に、バイクが反対車線にでてしまって、向こうから来たトラックに正面衝突したという話。 一見バカげた話にしか聞こえなかったかもしれないけど、私にはとてつもなく辛かった。 なんで初デートの日に。なんでアクセサリーショップなんかによったの。なんでバイクに乗ったまま知り合いになんかに手を振ったの。私はとても辛かった、アクセサリーショップによった理由。 その日は私の誕生日だったから、私へのプレゼントにと思って買ったらしい。そんな物いらなかったのに。知り合いに手を振った理由、その子が人気者だったから。私と付き合った理由、そんなの私の事 愛してくれてたからじゃないか。そんな思いをよせながら、舞と萌としゃべっていると辛かった。何故か頬にナミダがこぼれ落ちた。私が泣いているのをみてあたふたしている舞と萌。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop