甘い約束
そんな時『どうしたんッ』と音夢が教室にはいってきた。 『いちごなんかあったん??』肩を振りながら聞いてくる。中3の頃の事件を知っているのは、親友の音夢だけだった。私はその事件の事を思い出すと『輝夜ぁ 輝夜ぁ』といいながら泣きだした。『輝夜』とは、その事件で死んでしまった、いちごの彼氏の名前だ。私は自分でも何を言っているのかわからなくて、ただ音夢に抱き寄せられ、舞と萌に心配そうにのぞきこまれている。