嘘吐きの涙
門をくぐる
「オハヨーゴザイマース」
これからよろしくするであろう教師達に媚を売る
入学式用の花を渡された
こんなダサいのつけたくないっつーの
とかおもいつつまじめないつきちゃんは、つけるのでしたまる
入学式で用意された席に座る
周りはもう友だちを作ったようでうざったらしい
声でかいんだよ
「ねえ、ねえ!」
だーかーらー!うるさいっつーの!
「君!」
え、私?
「・・・なに?」
別段機嫌が悪いわけじゃないんだけど、声が低くなる
「名前、教えて?」