三度目のキスをしたらサヨナラ
人に見つめられるだけで息が苦しくて、思考回路まで停止してしまうなんて。
本当にそんなことがあるんだろうか。
「え……と」
だけど私は、今まさにそんな状況におかれていた。
ほんの数秒前のことだっていうのに。
私は一体何を言おうとしてたんだろう……。
ソウと目を合わせたまま、必死に自分の記憶をたどるけれど、頭の中は真っ白だった。
時間をかけながら、おぼろげに脳裏に浮かぶ言葉たちをつなぎ合わせながら、
ようやく、私は震える声を絞り出した。
「それまでは……自分の気持ちに正直でいればいいと思う……」
その言葉で、ソウの表情がいつもの柔らかい笑顔に戻った。
「うん、そうだね」
それは、張り詰めていた緊張の糸がプツンと途切れた瞬間でもあった。
ソウは真正面を向くと、そのまま仰向けに寝転び足を空中に投げ出した。
「あー。どうしてミナさんの隣はこんなに居心地がいいんだろう」
「え?」
「信じてもらえないかも知れないけど、俺がこんなに弱音を吐いたり好き勝手に連れ回したりできるのは、ミナさんだけだよ」
「……彼女は?」
ソウは黙って首を横に振った。
「やっぱりミナさんが年上だからかな。ものすごく、落ち着く……」
本当にそんなことがあるんだろうか。
「え……と」
だけど私は、今まさにそんな状況におかれていた。
ほんの数秒前のことだっていうのに。
私は一体何を言おうとしてたんだろう……。
ソウと目を合わせたまま、必死に自分の記憶をたどるけれど、頭の中は真っ白だった。
時間をかけながら、おぼろげに脳裏に浮かぶ言葉たちをつなぎ合わせながら、
ようやく、私は震える声を絞り出した。
「それまでは……自分の気持ちに正直でいればいいと思う……」
その言葉で、ソウの表情がいつもの柔らかい笑顔に戻った。
「うん、そうだね」
それは、張り詰めていた緊張の糸がプツンと途切れた瞬間でもあった。
ソウは真正面を向くと、そのまま仰向けに寝転び足を空中に投げ出した。
「あー。どうしてミナさんの隣はこんなに居心地がいいんだろう」
「え?」
「信じてもらえないかも知れないけど、俺がこんなに弱音を吐いたり好き勝手に連れ回したりできるのは、ミナさんだけだよ」
「……彼女は?」
ソウは黙って首を横に振った。
「やっぱりミナさんが年上だからかな。ものすごく、落ち着く……」