三度目のキスをしたらサヨナラ
「それにね、俺には切り札があったから、無理にあの時言う必要はないと思ったんだ」

「切り札って何?」


「ミナさん、まだ気がつかないの?」



──私はソウの顔を思い浮かべた。

鮮明に蘇るその表情は、まるで子供が面白いいたずらを思いついた時に見せるような、無邪気な笑顔。


『ゲームしない?』

そんな突飛なことを言い出したことに始まって、

いきなり白菜について熱く語ったり、
強引に漁港に連れて行かれたり、

5日間、私を戸惑わせたり驚かせてきたソウ。




だけど、次のソウの言葉は、その中でも一番私を驚かせ、心を震わせるものだった。





「あのね、ミナさん。まだ、俺たちの《ゲーム》は終わっていないんだよ」




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