三度目のキスをしたらサヨナラ
私は、歩道へ一歩足を踏み出すと辺りを見回した。
「ねえ、彼女の通う大学ってこの近くなんでしょ? この辺に思い出のお店はないの?」
「え?」
「そのお店でコーヒー飲みながら、彼女の話を聞かせて」
自分でそう言っておきながら、心のどこかで罪悪感を感じた。
……自分がそんなことをされるのは、絶対イヤだ。
なのにソウは余裕たっぷりで、視線を宙に泳がせながらうーんと考えると、
「そうだなぁ、よく待ち合わせをしてたのは駅前のハンバーガー屋さん。あと……別れ話をしたのは、今日泊まっているホテルの隣のカフェだけど」
と、特に気にする様子もなく答えた。
「だったら、そのカフェに行こう。ホテルは駅の近くだったよね?」
私がそう言い終わらないうちから駅の方向へと歩き始めると、ソウもすぐに後に続いた。
「ミナさん、いきなり攻めるねー」
「だって負けたくないもの」
「いいね、そのほうがワクワクする」
「ねえ、彼女の通う大学ってこの近くなんでしょ? この辺に思い出のお店はないの?」
「え?」
「そのお店でコーヒー飲みながら、彼女の話を聞かせて」
自分でそう言っておきながら、心のどこかで罪悪感を感じた。
……自分がそんなことをされるのは、絶対イヤだ。
なのにソウは余裕たっぷりで、視線を宙に泳がせながらうーんと考えると、
「そうだなぁ、よく待ち合わせをしてたのは駅前のハンバーガー屋さん。あと……別れ話をしたのは、今日泊まっているホテルの隣のカフェだけど」
と、特に気にする様子もなく答えた。
「だったら、そのカフェに行こう。ホテルは駅の近くだったよね?」
私がそう言い終わらないうちから駅の方向へと歩き始めると、ソウもすぐに後に続いた。
「ミナさん、いきなり攻めるねー」
「だって負けたくないもの」
「いいね、そのほうがワクワクする」